27日、テストセンターにて、
「デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒一ギガビット以下であつて、主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限る。)。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。」
を範囲とする、電気通信回線に端末設備または自営電気通信設備に接続する工事、監督することが出来る、工事担任者第二級デジタル通信の試験(CBT)を受験した。
CBT方式の他の試験(IPAや統計)と違い、試験結果が試験終了後に表示されるものでないため、結果がわからないのであるが、感触としては合格(各科目60点以上)の点数は取れた、各科目80点前後はあるのではないかと思う。
合格発表は来月(5月)10日の予定。
受験のきっかけ
情報セキュリティマネジメント合格を受けて、応用情報技術者試験のうち午後問題(選択式)のネットワーク対策として、電気通信主任技術者を受けることにした。が、中学理科も電気回路が得意ではなかった、また高校は物理未選択であることが災いして、テキストの内容が理解不能であった。
そこで、理解への足がかりを得るべく、スモールステップ(応用情報からみればベイビーステップ)として、試験内容が電通主任に近くCBT方式で通年試験が可能な工事担任者第二級デジタル通信を受験することにした。
(もっとも、最初は工担か電通主任かで迷っていたこともあるが)
試験の感想
試験は3科目
基礎科目(電気通信技術の基礎)
技術科目(端末設備の接続のための技術及び理論)
法規科目端末設備の接続に関する法規
あり、試験時間はそれぞれ40分、計120分あるのだが、計算問題が課される基礎科目以外は見直し含めても10分もかからず終わってしまい、時間を要した基礎科目含めても(それ以外の確認動作等含めても)45分程度で終了した。
基本情報(FE)で情報数学やネットワークの一部を、また情報セキュリティマネジメント(SG)でネットワークとセキュリティについて学んでいたので、割と詰まることなくスラスラと解き終えた。
(見直す必要がある問題があったとして、計算問題は解のチェックはあるけど、技術や法規に関しては違和感があってもほとんど見直しようがない……)
基礎科目はドツボにハマると時間を取られそうではあるが、わからない問題はわからないと割り切って60点を確実取れば良いと進めていけば時間はある程度余裕が出来る。
学習に使用した書籍・学習時間
藤本勇作、『これ1冊で最短合格 工事担任者 第2級デジタル通信 要点解説テキスト&問題集』秀和システム,2023.
藤本勇作、『これ1冊で最短合格 工事担任者 第2級デジタル通信 要点解説テキスト&問題集』秀和システム,2023.
真江島光、板林和重『通信設備が一番わかる(しくみ図鑑)』技術評論社,2020.(うち3章から5章)
都筑嘉弘、井上邦雄『チャート式シリーズ新物理 物理基礎・物理』数研出版,2023.
『要点解説テキスト』を主な参考書とし、『しくみ図鑑』を副読本として参考にすべき箇所は参考にした。『チャート式』は電気回路の部分を少し(10pないぐらい)読んだだけなので、そこまで使用した感はない。
『要点解説テキスト』のみでも十分合格は出来ると思うが、イメージをもう少し掴みたかったので『しくみ図鑑』も読む。
学習時間は1日約2時間、計25時間ぐらい。最初の1週間10時間で『要点解説テキスト』の各章と章末問題を読み終えて、試験までの1週間は巻末の模擬試験、HPに掲載されている過去問題(令和5年度の第1回と第2回だけ)をやり、苦手な分野はもう一度読み直し、章末問題を再び解く、というのを繰り返した。
FEやSGをパスしてきたので、技術科目のネットワーク関係やセキュリティ関係を一から勉強しなくて良かったので、ごく短期間で終えたが、物理未履修、FE・SG持ってないとかだと倍、少なくとも1ヶ月・50時間程度は必要かもしれない。
追伸
受験を終えて、電通主任のテキストを改めて開いてみると、拒絶反応を示していた基礎科目の分野(電気回路)も難しくは感じるけどそこまで不可能じゃないぞ、また設備や技術関係はFEやSGで習った部分なので、苦じゃないぞ、と心理的な障壁はほとんどなくなったように感じる。
工担の試験結果はどうであれ(出来るなら合格して欲しいが)、当初の目論見通り電通主任への橋頭堡を無事確保出来たそんな試験であった。
Skebで依頼していたづっきーと勉強をしている画を携帯画面なり、PCのモニタに映して、さも一緒に勉強をしているように学習を進めていたが、これが素晴らしく効果がある。実用性が極めて高い依頼だった。
〈32インチ画面でみる広川卯月〉
印刷に出して額装しよう。(眼鏡の有り無しがあるので死ぬほど悩む)