27日、データサイエンスに必要な数学の実力度を測る検定であるデータサイエンス数学ストラテジスト中級を受験した。
結果は30問中26問に正解し、基準の60%(18問)を超えて合格(☆☆☆)となった。
受験のきっかけ
統計検定の上級、また応用情報を受験するにあたり基礎的な数学力を伸ばす必要があると感じ、それに加えて機械学習(深層学習)にも興味が湧いたため、適度な検定がないかと調べていたところ、当検定を見つける。
主催が数検(実用数学技能検定)を主催している日本数学検定協会の検定であったため、(データサイエンス系の検定が乱立している中でも)そこまで変な検定ではないだろうと思い受験を決断。上級は大学数学も範囲に入るので無理だと思い、スモールステップで数1・Aの範囲で済む中級を受験することにした。
学習に使用した本
日本数学検定協会『データサイエンス数学ストラテジスト[中級]公式問題集』日経BP,2021.
公式の問題集。解説も載っているが、全体的に不足気味でわからない部分があった。
答えや解説が間違っている箇所がいくつかあり、改版もしていないので正誤表は必須。上級でもあるとかどうなっているんだ……
池田洋介『数学T・A 入門問題精講 改訂版』旺文社,2022.
高校数学、大学入試の参考書。チャート式の説明では理解しきれない部分があったので購入。高校時代は問題精講シリーズ(標準問題精講など)は、数学以外の教科を含めても使っていなかったが、わかりやすいとの評判であったので試しに使ってみたところ、とても良かった。説明もそうだが、問題を解くにあたって必要な事柄をその掲載ページを示して、後ろから前へ遡って学習出来るところがポイント高い。数2B以降もこれを使って勉強していきたい。
ただ、問題数は少ないし難易度も低め(教科書の例題レベルが大半)なので、定着させるには別途標準問題精講か青チャートが必要。
学習時間としては公式問題集2周+入門問題精講の参照で約10時間程度。
受験の感想
統計3級と基本情報を先に取得していたのもあるかもしれないが、問題が非常に優しい内容だったので、頑張って検定に合格した、検定を受けることによって何かを覚えた、学び得たということがほとんど無い。達成感に乏しい検定だった。統計3級や基本情報を受ける前に受験していれば、また別の評価になったかもしれないが。
ただ、上級は骨がありそうな内容だったので、データサイエンスに必要な数学を習得する(または学ぶ)上で最低限度必要なもの(入り口)は得られるかもしれない。何を勉強していけばよいのか、その見取り図のようなものが欲しかったので、上級の受験は役になってくれると思う。
中級に関しては先述の検定・資格を持っていれば、公式問題集を一通りやって、わからないところを抽出、学習するだけで良いのではないか、むしろその時間で数研準2級を受けたほうが役立つと思う。受験料7000円(問題集と合わせれば1万円弱)もするし……
■追伸
何はともあれ初めて数学の検定に受かったし、さらにデータサイエンス数学ストラテジスト(中級)合格というありがたいのかありがたくないのかよくわからない、無駄に長ったらしい称号(?)を得た。
まあでも、一歩でもデータサイエンティストに近づけたと思えばよいか。
これで安心して2023年度最終目標であるQC検定3級に挑める。